空海

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空海

空海 (774年 - 835年)[ред.]

くうかい、日本の僧侶。

性霊集[ред.]

  • 虚空盡き、衆生盡き、涅槃盡きなば、我が願も盡きなん。
現代語訳:宇宙が尽き、全てのいのちが尽き、さとりの世界が尽きない限り、私の願いは尽きることがない。
  • 親を辞して師に就き、飾を落して道に入る。
現代語訳:私は両親のもとを離れて仏道の師に師事し、むだな装飾やきらびやかな服を捨てて仏道に入った。
  • 高山澹黙、禽獣不告労而投帰、深水不言、魚龍不憚倦而逐赴
読み下し:高山澹黙なれども禽獣労を告げずして投り帰く。深水言はざれども漁龍倦むこと憚らずして遂ひ赴く。
現代語訳:高い山はゆったり黙っているが、動物は苦を言わずに入り帰る。深い海は何も言わないが、魚龍は疲れることを恐れずに追い行く。

般若心経秘健[ред.]

  • 三界は客舎の如し。
現代語訳(直訳):三界(欲界・色界・無色界)は、客舎(旅館)のようなものだ。
現代語訳(意訳):この世は煩悩に振り回されるばかりの欲界(よくかい)で、たとえ煩悩を脱却できたとしても、次には物質的な束縛のある色界(しきかい)が待ち構えている。また、そこから更に進んで物質的な束縛から脱却したとしても、悟りを開くに至らなければ、それは心の働きである受(じゅ)・想(そう)・行(ぎょう)・識(しき)の四蘊(しうん)が依然残っている無色界(むしきかい)に止まっているだけに過ぎない。欲界や色界、無色界といった三界(さんがい)に止まっている限り、所詮は旅の途中で仮の宿に泊まっているようなものだ。〔だから、仏道に入って悟りの世界へ行かなければならない。〕

続遍照発揮性霊集[ред.]

  • 心暗きとき、遭うところ悉く禍なり。
現代語訳(直訳):心が暗くなっているときには、ありとあらゆる災難に出くわすものだ。
現代語訳(意訳):気分が落ち込んでいたり、悪事をしでかして後ろ暗くやましい気持ちになっているときには、やることなすこと全てが禍(わざわい)となる。〔因果からは決して逃げられず、悪行(あくぎょう)は必ず悪果(あっか)を生むのだから、暗い気持ちや後ろめたい気持ちを抱くような行為をしてしまった以上、それが遅かれ早かれ禍となって我が身に降りかかるのは偶然ではなく必然、因果応報だ。〕